シックハウスとは、家の内装や外装、家具などに使用している接着剤をはじめとする化学物質によって、体にアレルギー症状が起き、深刻な被害をもたらす症状のことです。
家に病気が潜んでいるという意味を持ち、特に最近の洋風住宅の新築の場合は、密閉性が高く、まだ化学物質の放出量が多いため、シックハウスの症状が出やすくなります。

シックハウスになると、体がだるさ、めまい、頭痛、目やのどの痛み、気分の悪さや吐き気など、様々な健康被害をもたらします。
ひどくなると、呼吸困難に陥ったり、倒れたり、体に力が入らなくなって立てなくなったり、といった症状まで出てきて、化学物質過敏症にまで発展すると、少しの化学物質にも反応してしまうようになり、通常の生活すらできなくなってしまうこともあります。

シックハウスの原因となるとは、壁紙に使用している接着剤、合板のドアに使用している接着剤、防炎カーテンの素材、フローリングやその上に貼り付ける絨毯に使用している接着剤、家具や建具の素材など、様々です。家を建ててから体調が悪い、引っ越しをしてから体調が悪い、といった原因不明の体調不良に悩んでいる人々は、こういったシックハウスが原因であることが多く、自分では自覚していないことが多いので、潜在的にはかなりの被害があると考えられます。